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甲状腺コラム |
2008年8月 バセドウ病の治療
バセドウ病の治療は通常はまずは薬にて開始いたします。
薬での治療は少なくとも2年は継続していかなければなりません。
ラッキーな方(30%位か)は2年後位に薬をやめられることもあります。
しかし、やめた方の中でもしばらくすると、
病気が再発してくることも多いのです。
ですから、薬の治療は長期戦になる覚悟が必要です。
また、時にバセドウ病の薬は副作用がでてしまうことがあり、
薬を継続できない方もおります。
そういう方は内服以外の治療を選択しなければなりません。
薬以外の治療には、放射性ヨードによる治療、と手術があります。
放射性ヨードによる治療は、放射性ヨードが入ったカプセルを飲むだけで、
とても簡単なもので、重大な副作用もないのですが、
この近辺の病院ではできず、東京などに行かないとできません。
また、手術はバセドウ病の手術に経験豊富な外科医が行うと非常に有効な治療です。
しかし入院が必要ですし、術後に逆に甲状腺機能低下になってくることもあり、
現在ではあまり選択されなくなってきているのが現状です。
このようにバセドウ病の治療はどの治療も長所、短所があり、
どの治療を選択するか、医師と患者でよく話し合っていく必要があると思います。
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