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糖尿病コラム |
2008年7月 糖尿病の治療(2)食事のこと
糖尿病の治療の一番の基本は食事療法です。
食事療法がきちんと出来なくて、運動をがんばったり、
薬をのんだりしても、
それは基礎がガタガタしている上に建物を建てるようなものなのです。
食事の量を過不足なく毎日一定の量をとることにより、
血糖値も安定し、ばらつきも少なくなってきます。
そして、運動や薬の効果を高めていく相乗効果も大きくなります。
食事療法の実際は、まず一日の必要なエネルギーを決めます。
食事での一日必要エネルギーの目安は以下のように計算します。
軽労作(デスクワークなど) 標準体重×25~30kcal/kg
普通の労作(立ち仕事など) 標準体重×30~35kcal/kg
重い労作(力仕事など) 標準体重×35~kcal/kg
標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
このエネルギーの範囲で炭水化物、タンパク質、脂質、
ビタミン、ミネラルをバランスよく組み合わせることも大切です。
メニューをてるのは、日本糖尿病学会が作った、
<食品交換表>を参考にするとよいと思います。
もし、メニューの立て方など詳しく相談されたいときは、
栄養指導を行いますので、診察の時にご相談ください。
毎日の食事はその人そのものを表しているとも言えると思います。
食生活を変えていくというのは大変なことと思いますが、
糖尿病食はとても健康的な食事です。
毎日の食事を見直し、改善していくと
その他のいろんなことも変わっていくのではと思います。
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