 |
高血圧コラム |
2007年8月 血圧の日内変動
血圧は一日のうちで 生理的に変動します。
血圧は、睡眠中は低い状態ですが、
眼が覚める少し前から上がり始め、
日中の間は高めになるという変動がみられます。
これは起床時には人間の体を目覚めさせるためにホルモンが分泌され、
このホルモンが血圧を上げる作用があるためです。
正常な人でもこのように変動がありますが、
高血圧の人や高齢者はとくにこの変動の幅がおおきくなります。
また、日常生活、精神状態も血圧に作用します。
人により変動の幅が違いますが、
話をしたり、散歩などの運動をしたり、
食事、喫煙などによっても血圧は変動します。
車の運転などで30〜40mmHgの上昇
排尿前の緊張で40mmHgの上昇、
排便のときのりきみで60mmHgの上昇がみられた
という報告もあります。
また暑い風呂、寒い脱衣所、トイレなどでも血圧の上昇がみられます。
飲酒でも血圧の上昇や低下がみられます。
このような日常生活での変動や、早朝の血圧の上昇は
心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすいと言われており、
なるべく血圧の急上昇がおこならいよう、生活を工夫することも大切です。
|