2006年8月 糖尿病のコントロール目標
糖尿病のコントロール状態をみるには、 採血をして血糖値とヘモグロビンA1cを調べます。
ヘモグロビンA1cというのは採血したときからさかのぼって、
1〜2ヶ月間の血糖の状態がわかる検査です。
血糖も重要なのですが、血糖はそのときだけの数値なので採血の時間、前日の食事、運動など
ちょっとしたことが影響するため、血糖の全体状況を把握するのは困難なのです。
ヘモグロビンA1cは外来で1ヶ月に1度の血液検査をする患者さんにとって
全体的なコントロール状態を知るためには特に重要な検査です。
血糖コントロールの評価
優
良
不十分
不良
不可
ヘモグロビンA1c
〜5.7
5.8〜6.4
6.5〜6.9
7.0〜7.9
8.0〜
空腹時血糖
80〜109
110〜129
130〜149
150〜159
160〜
食後2時間血糖
80〜139
140〜179
180〜199
200〜219
220〜
上の表の優となるように血糖コントロールをがんばりましょう。
血糖のコントロールが優になると、体調もよくなります。
(だるさ、喉の渇き、病的な体重減少、体のかゆみ、筋肉のこむら返りなど、、、)
また糖尿病の合併症(網膜症、腎症、神経症、脳梗塞、心筋梗塞、壊疽など)
になるのを防ぐのです。